2010年01月08日

明日から上映される映画「犬と猫と人間と」

明日から、ドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と」の上映が始まります。

静岡県浜松市中区田町315-34、有楽街北口笠井屋ビル3階の「シネマイーラ」で。

時間は下記の通りです。
◆1月9日(土)〜15日(金) 
#JIS2D21#10:00〜12:00
#JIS2D22#16:10〜18:10 

◆1月16日(土)〜18日(月)
#JIS2D21#11:45〜13:45

◆1月19日(火)〜22日(金)
#JIS2D21#10:00〜12:00
#JIS2D22#16:10〜18:10

◆1月23日(土)〜29日(金)
#JIS2D21#10:00〜12:00


明日は、18時10分から飯田基晴監督の舞台挨拶があります。


【Story―物語―】
〇プロローグ…
 猫おばあちゃんの願い

監督・飯田と一人のおばあさんの出会いから映画は始まる。その女性、稲葉恵子さんは、今まで多くの捨て猫を世話してきた。しかし年とともに自分の限界を感じ、飯田にこう持ちかけた。「大人も子どもも見て、動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい。私が生きているうちに完成させてくれればいい」。別れ際、「なぜそんなに猫のことを?」と問われた稲葉さんは、「人間も好きだけれど…、動物のほうがましみたい」と答えた。

〇ペット大国≠ペット天国

〇灰になる命 見守られる命

〇しろえもんのしつけ

〇多摩川の猫を見つめる夫婦

〇犬捨て山

〇しろえもんのその後

〇崖っぷち犬騒動

〇イギリス

〇動物愛護と平和

〇エピローグ
最後に岩手県にある、樹木葬(墓石の代わりに樹木を植えて埋葬する)墓地を訪ねる。ここには、映画の依頼主、稲葉さんが眠っている。美しい緑の梢に囲まれたその場所で、飯田は「人間より動物のほうがまし」と言った稲葉さんの気持ちが今なら分かる、だからこそ、懸命に命を救おうとする人々の姿に惹かれたのだと振り返る。

(猫おばあちゃん、稲葉恵子さんは、2007年2月、映画の完成を見ることなくこの世を去った。)



静岡県の2008年度の猫の殺処分数は5622匹。犬は999匹。収容中に死亡したものはこの中に入っていないから実数はこの倍以上とみられます。

猫の飼い主からの引き取りは減少傾向にありますが、その一方で、所有者不明の猫の引き取りが増えています。
飼い主のいない猫の問題が悪化しています。
野良猫が悪いわけではなく、すべては人間の問題ですが。
地域猫として生き延びられる環境が必要です。

浜松市にある静岡県動物管理指導センターは「世相を反映してか、最近は増加傾向にある」と言います。(静岡新聞の取材より)

映画「犬と猫と人間と」も、かわいそうだから見たくないと言う人たちがいます。
ひどいことやかわいそうなことは知りたくないと言いますが、そうやって隠されてきたから、動物愛護センターなどという美名を付けた「殺処分場」で、毎日毎日たくさんの動物が殺されている現実が少しも変わらないのです。

現実を知って、施設の改善や動物行政のあり方や法の改正に、みんなが声を上げなかったら、何も変わらないし、変えられません。

かわいそうだから知りたくないのではなく、かわいそうだから何か自分にできることをしようと思わなければ、動物も人も幸せにはなれません。

監督に資金を提供し、映画を作ってほしいと頼み、映画の完成を待たずして亡くなった猫好きのおばあさんの願いは「みんながいのちを大切に思い、不幸な犬猫が減ること」でした。

人間の身勝手な事情で犬や猫を殺し続けるような状況は変えなくてはいけないし、それができるのは私たちひとりひとりなのです。






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Posted by Alice at 06:55 │猫たちの日々